JPC関西定例講演会&府大植物工場新棟見学会の結果(報告)
2014/10/11

定例講演会&見学会(報告)

JPC関西は9月29日(月)、定例講演会&見学会を「植物工場の発展を支える光技術」というテーマで、大阪府立大学(中百舌鳥キャンパス)植物工場研究センターにおいて開催いたしましたので、結果を以下の通り報告申し上げます。

先のアンケートにおいて、植物工場や光と植物の成長など一次産業への光技術の応用に関するテーマの要望が多々ありましたので、それにお応えする形で企画いたしました。今夏は豪雨や台風などの異常気象により、全国的な野菜不足が問題となりました。地球温暖化防止対策は待ったなしの課題であり、省エネや再生エネなどの取組により低炭素化の努力を継続する傍ら、気候の影響を受けずに野菜類を安定供給する取組も重要であると思われます。今回の講演会&見学会は、この社会的ニーズにマッチしたテーマであると共に、植物工場産業の積極的な取り組み事例として、9月中旬にオープンした完全自動化&全面LEDライン(レタス日産5千株)の見学を織り込み、タイミング良い企画となりました。なお、JPC関西の活動のキーワードは「新たな光技術による環境貢献と関西復権」であります。

主催者として中井支部長の挨拶及びご来賓として近畿経済産業局地域経済部次世代産業課課長補佐の中村隆様の挨拶のあと、大阪府立大学の福田弘和准教授より、「植物工場の発展になくてはならない光技術とは」と題しまして、植物の体内時計制御やクロロフィル蛍光による苗診断など、植物工場の生産性に極めて重要な内容をご講演いただきました。続きまして、シーシーエス株式会社の秋間和広様のご講演は、「アグリバイオ用照明による葉菜類の実証栽培」と題しまして、特徴的な植物栽培用LED照明(赤+青に遠赤光を加える)やチップバーン抑制に関する興味深い内容でした。これらのご講演に対しまして参加者の皆様から活発な質疑応答があり、関心の高さが伺えました。

福田弘和准教授;配布資料

アグリバイオ用照明による葉菜類の実証栽培(配布用)シーシーエス

講演会の後、参加者が3つのグループに分かれて、植物工場3棟(R&D棟、実証棟、産業実証棟)を見学しました。その後の質疑応答におきましても多くの質問や意見が出され、植物工場産業の発展に対する期待は極めて大きいものと思われました。
そして定例行事のメインイベントであります懇親会がご来賓や講師の方々全員出席のもとで開催され、参加者間の交流や情報交換が行われると共に、植物工場取れたてレタスの試食では、色々な感想やコメントが飛び交いました。また、JPC関西から提案された専門委員会「植物工場とフォトニクス」についても意見交換がなされ、JPC関西事務局から今後具体的に取り組んで行くことが意思表明されました。

最後になりますが、参加者の皆さんからのアンケート結果では、植物体内時計、植物と光(照明)の関係、最先端の技術が理解できたなどの好評をいただきました。一方では、レジメや会場案内などが不十分とのご指摘もありましたので、今後の運営に反映させていく予定です。

<参考資料>
(1) 参加者
事前申込 当日参加 参加率 アンケート 関係者 参加者計
講演会 50 44 88% 39 11 55
懇親会 41 34 83% 回収率89% 11 45
〃参加率 82% 77% 100% 85%
大阪 京都 兵庫 奈良 滋賀 三重 他 合計
当日参加 25 2 4 3 3 1 6 44
他;香川2、東京2、長野1、愛知1

(2)写真集
主催者挨拶(JPC関西;中井支部長) 来賓挨拶(中村隆様;近畿経済産業局次世代産業課長補佐)
基調講演(福田弘和様;大阪府立大学准教授)  講演(秋間和広様;シーシーエス株式会社)
講演(豊田周平様;豊田産業株式会社)  クロージング(JPC関西;山本運営委員長)
講演会風景

見学会風景
懇親会風景
取れたて野菜の試食