可視光通信の機能は以下のものがあります。 1.データ通信機能 可視光LED、有機EL、可視光レーザーなどの可視光固体光源から放射される光の強度を変化させることでデータ通信をすることができます。その通信速度は、毎秒数ビットから毎秒数ギガビットまで可能です。ただし、部屋全体を照らすLED照明のようなものはちらついてはいけないので、ちらつかない程度の通信速度で通信することが必要です。 2.可視光受信機からみた可視光送信機の方向検出機能 可視光受信機の光センサーとして一般的にはフォトダイオードが用いられますが、それ以外にデジタルカメラの撮像素子であるイメージセンサーを用いることもできます。イメージセンサーが可視光送信機からの光を受け、その光の時間的変化を観測することでデータ受信することが出来るだけでなく、イメージセンサーに投影された可視光送信機の光の位置を基に可視光送信機の方向を検出することも可能です。 3.可視光送信機から特定の方向にデータを送る機能 可視光送信機からの可視光は、光学的素子の設計次第で、懐中電灯や車のヘッドライトのように狭いビームを作ることも出来るし、シーリングライトのように広い角度に放射することも出来ます。懐中電灯のような狭いビームの場合、特定の相手にのみデータ通信をすることが出来ます。 4.多数の可視光送信機から並列で送信する機能 複数の可視光送信機からデータ送信し、複数の可視光受信機で並列にデータ受信することで、トータルの通信速度を高速化することが可能です。また、イメージセンサーを可視光受信機として使う場合、複数の可視光送信機からのデータを同時に受信することも可能です。  
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