■ ライダー (lidar)
レーザー光線を発射し、その反射・吸収を利用して空気中の微小粒子を観測する多目的大気観測装置。
■ ライブラリ
複数のソフトウェアで使用する汎用性のある関数やデータの集まり。
■ ラジアン
弧度 rad。 円周上に半径と同じ長さをもつ弧を中心から見込む角度を1ラジアンとよぶ。
1 rad = 57.3度 一周 = 2π rad = 360度
■ ラジオ
電波による音声放送と受信機をいい、中波(MF)、短波(HF)、超短波(VHF)が使われる。1920年に北米でラジオ放送が開始され、1925年には日本で放送が開始された。中波放送には日本では531〜1602kHzが使われ、9kHzごとにチャンネルが割り当てられる。両側波帯振幅変調方式が採用されており、建物や地形に影響されにくく、広いサービスエリアが確保できるが、外来雑音の影響を受けやすい。短波放送には6MHz、7MHz、9MHz、11MHz、15MHz、17MHz、21MHz、25MHzが使われ、両側波帯振幅変調方式が採用されている。電離層による反射で遠くまで届くため、国際放送も可能であるが、受信状態には時間的な変動があり、フェージングも発生する。超短波を使ったFM放送には76〜90MHzが使われ、外来雑音に強い、ダイナミックレンジが広い、伝送帯域が広く音質がよい、といった特徴がある。
■ ラストワンマイル
通信サービスの加入者宅から最寄りの電話局までの回線。この部分は基幹部と比べて通信環境の改善が難しいため、高速通信の需要が増えるにつれて、低速な通信速度や高額な通信料金がボトルネックになると問題視されている。この状態を改善するために、無線LANやFWAなどの無線通信技術の活用、CATVの同軸ケーブルの双方向化、メタリック線を活用してディジタル信号で高速な常時接続を実現するADSLが実用化されている。
■ 立体角
一点とある閉曲面を結んで作られる錘面が、その点を中心とした単位球面を切り取る部分の単位面積に対する比であり、単位はステラジアン
sr である。 例として、全方向の立体角は 4π (sr)。 半径1mの球を円錐が切り取る表面積が1m2 である場合、立体角は 1 (sr)。 また、10mの距離にある1cm2 を見込む立体角は 0.012÷102=1×10-6 (sr)。
■ リモートアクセス
公衆電話回線などを利用して、遠隔地からコンピュータネットワークを使用すること。
■ ルータ (router)
ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークへ中継する機器。OSI参照モデルでいうネットワーク層(第3層)やトランスポート層(第4層)の一部のプロトコルを解析して転送を行う。インターネット上での中心的な交換機能を分散的に実現しており、ネットワーク層のアドレスを見て、どの経路を通して転送すべきかを判断する経路選択機能を持つ。また、自分の対応しているプロトコル以外のデータはすべて破棄する。複数のプロトコルに対応したルータをマルチプロトコルルータと呼ぶ。
■ レーザー
波長0.1μm〜1mm以上のコヒーレント(可干渉性)な光を発生させる。レーザー光には、エネルギー密度が高い、指向性が鋭い、単一波長等の特徴がある。固体レーザー、気体レーザー、色素レーザー、半導体レーザー等、各種の方式がある。通信、分光、測地、医学等、広い応用分野がある。
■ レーザーダイオード
半導体によるレーザー発振器で、PN接合等による過剰キャリアの注入があり、電子と正孔の密度が高いと、両者がエネルギーギャップを超えて再結合する際に、発光した光がトリガーとなって再結合が加速され、誘導放射状態となる。特定のエネルギーの組み合わせのみが結合することで、単一波長のレーザー光を発生する。発信波長と材料が対応しており、光無線で多く使われる近赤外のレーザーダイオードはGaAlAs
を材料とする。通信分野等に広く利用されている。
■ レスポンスタイム
操作端末からのコマンド入力から、応答が返るまでの応答時間を表わす。通常、レスポンスタイムには、通信上の遅延(伝送遅延、プロトコルオーバヘッド等)と処理装置遅延(サーバ・クライアント等の処理遅延)が含まれる。
■ レーダー (radar)
パルス状の電波を発射し、対象物からの反射波を受信してその位置、距離等を表示する電波探知機。航空機・船舶の監視、気象観測、地形観測等に使われる。
■ レンズ
光の屈折を利用して光を収斂・発散させ、光束を伝えたり、物体の像を結ばせたりする。中心が縁より厚い場合を凸レンズ、薄い場合を凹レンズとよぶ。凸レンズは光を収斂させ、凹レンズは光を発散させる。表面は通常、球面でできているが、特殊な場合は非球面が使われる。波長による光の分散を避けるために複数のレンズを組み合わせた色消しレンズが通常は使われる。材料として、光学ガラス、光学結晶、プラスチック等が使われる。光無線において、送光レンズは出射光の広がりを抑えて受光部での光密度を高める機能を持ち、受光レンズは到達した広がりを持った光を効率的に受光素子に集めてシステムゲインを向上させる機能を持つ。
■ ローカルアドレス
ユーザーが勝手に設定して使うIPアドレス。グローバルアドレスと異なり、クローズドなネットワークの中だけで利用でき、インターネットには接続できない。
■ ローミング
移動体通信で、ユーザーが契約している通信事業者のサービスエリア外で、他の通信事業者との契約なしで他事業者のインフラを利用してサービスを受けられるようにすること。インターネットの場合は、あるプロバイダと契約して取得したアカウントを利用して別のプロバイダのアクセスポイントに接続すること。海外への出張や旅行などの際に国際ローミングサービスを行なっているプロバイダと契約することにより、海外でもメールやインターネットへの接続が可能となる。