April 15, 2001
ワイドバンド

ナローバンドに対して、より広帯域を指す言葉として使われる。最近では、アプリケーションからみた高速感を表す言葉としてワイドバンドと呼ぶことが多い。明確な定義はないが、自然なストリーム画像が流せる速度を目安としており、映像や音声など大容量のデータを使った全く新しいサービスが可能となる。電話系では9kbps〜32kbpsをナローバンド、第3世代の384kbps以上がワイドバンドに相当し、有線系ではISDNの64kbpsはナローバンド、CATV、xDSLの500kbpsを超えるものを、ワイドバンドと呼ぶことが多い。

ワイヤレス

無線で機能を実現したもの。ワイヤレス***としてワイヤレスによる付加価値を売り込む場合がある(例:ワイヤレスLAN)。ワイヤレスで機能を実現している例として、テレビ用リモコン、電話の子機などがあり、伝送媒体としては電波、光が使われる。

ワイヤレスLAN

無線通信でデータの送受信をするLAN。方式には、光無線方式と電波無線方式の2種類があり、光無線方式はARIB STD-T50、電波無線方式はIEEE 802.11bにて規格化されている。各端末には無線LANカードが必要で、「ベースステーション」と呼ばれる中継機器を経由して通信を行なう。ステーションを準備せずに無線LANカード同士が直接通信を行なう形態の製品もある。レイアウト変更が多いオフィスではLANケーブルの引き直しのたびに多くの時間と費用が費やされるが、無線LANではこのような問題は生じない。規格が固まったばかりで製品があまり市場に出回っていないので初期コストが高いことが欠点だが、維持コストの差を考えれば長期的には有線のLANを用いるよりもコストが抑えられると思われる。また、配線に制約の多い一般家庭でも無線LANは効果的で、最近ではダイヤルアップルータとノートパソコンとの間を無線LANで結ぶ製品が広く出回っている。 100Mbpsの100Base-TX規格が浸透している有線LANに比べて、伝送速度が11Mbps程度とさほど速くないことや、他の電気機器との電波干渉により通信エラーが発生し得ることもあり、必要に応じて有線と使い分けることが重要である。

   

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