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TOPICS-02002 January 1, 2002
No.5
昭和電線電纜株式会社
 

■ 電線会社でなぜ無線を・・・・

わが社の社名、「昭和電線電纜の電纜って、どういう意味ですか ?」とよく聞かれます。英語での社名は『SHOWA ELECTRIC WIRE & CABLE CO.,LTD.』。そうです。電線=ELECTRIC WIRE、電纜=CABLEとなります。かつては、電線会社では電纜を社名につける会社も数社ありましたが、今では珍しい社名といえなくもありません。

このように古風な社名ではありますが、通信分野の新しい媒体としての『無線』にはいち早く着目し、『赤外線を用いた光無線』の研究・開発、事業化を推進しています。

■ SKYPANTHERブランドでラインナップを拡充

光無線を新商品として展開するに当たり、電線とは違ったイメージで『新しいブランド』を作ろうということになりました。社内で検討した結果、「新市場(サバンナのような)にて空間を自由に駆巡る」イメージから『SKYPANTHER』と命名しました。

早いもので、SKYPANTHERが誕生して4年が経ちました。当初は「スカパン」とかいわれたりもしましたが(因みにスカパーより以前です)、 今では社内ではもちろんのこと、世間にも少しは認知されるようになったのでは、と思っています。

光無線LAN SKYPANTHERは、フロア用の10Mbps光無線LANからスタートし、フロアから長距離ビル間通信まで、また伝送速度の面では10Mbpsから最高1Gbpsの超高速までラインナップを広げています。

■ ミレニアムプロジェクトで光無線に脚光が

政府のIT政策の指針である「ミレニアムプロジェクト」にて推進されている「学校インターネット」、「校内LAN整備計画」、「省庁・自冶体の情報化」で光無線の導入が加速されています。光無線の特長である @赤外線ゆえの安全性、A対電波無線―高速通信性、B室外への信号漏洩がない高いセキュリティ性・・・等が認知されてきたと実感しています。

光無線全体はさて置き、「SKYPANTHER」の学校への導入例を紹介したいと思います。写真は埼玉県内の校内LAN構築例です。この学校では、他校に先駆けて「校内LAN」の構築に光無線を用いています。職員室、コンピュータ室、音楽室等の教室とともに、廊下の天井にも光無線ユニットを設置しています。先生の許可を得た生徒がノートPCを廊下で使い、「いつでも、どこでも、インターネット」的運用を実践しています。

少し規模の大きい事例では、平成12年度補正予算、13年度予算で沖縄県の12校に校内LANとして教室内に光無線LANが導入されました。弊社SKYPANTHERも6校に採用され、運用がスタートしています。
さて、少し脱線して光無線導入の前段階、現地調査の苦労話をさせてください。
上で紹介しました沖縄県の県立高校の現地調査では、脱水症状寸前でグロッキー状態になってしまいました。沖縄と聞けば、爽やかなリゾートを思い浮かべますが、夏休みの教室(冷房がなく扇風機も止まっている)で、光無線天井ユニットの取付け位置を一点、一点マーキングしてゆく単純な作業です。扇風機は黙って止まっていればかわいいのですが、扇風機が邪魔になり、天井ユニット取付け位置を天井構造に応じて決定し、マーキングしなければなりません。夏場の現調ではチョット憎い存在でした。

■ 幅広い用途に応える光無線SKYPANTHER

2.4GHzに続き、5.2GHz帯電波無線が標準化・リリースされ、無線LANが益々拡大する中で、「テンペスト」等のセキュリティ問題がクロズアップされ、干渉に強い光無線に対する要求も拡大するものと期待しています。

また従来の企業、自冶体向けの光無線LANから、高速アクセス系ISP、モバイルインフラ、CATV関連、交通インフラに至るまで光無線の用途が急速な広がりを見せています。光無線SKYPANTHERは新たな世界に向けて飛躍を続けます。

昭和電線電纜株式会社
コミュニケーションデバイス事業本部 新事業開発推進部
    小森伸一

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