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August 1, 2002
TOPICS-02020

事例−5 病院・学校向けLAN (新聞記事から)
− 短期工事/低コストがメリット −

光無線LANが新聞紙上(8月1日付日本経済新聞、8月2日付日経産業新聞等)に紹介されました。当協会会員企業の一つ昭和電線電纜(株)の開発による「赤外線医療の無線LAN」が学校や病院向けに低コスト・短期間に構築できるとあります。

● ケーブル敷設工事などが不要なため低コスト
● 電波の代わりに赤外線を使うので医療器具が誤作動しない
● 盗聴の心配がない

と光無線の特徴を分かり易く掲げ、天井に取り付けた接続装置1台で半径約4mをカバー、約40台のPCを接続するシステム構成を紹介しています。

(この図は昭和電線電纜(株)のシステムとは関係ありません。)

一般的な導入の目的は以下のとおりです。

小中学校
インターネット接続が急がれているところですが、有線の場合、校内にLANケーブルを天井裏や床下に敷設する工事は期間と費用がかかり大変です。光無線LANの場合は低コストで短期間にLANを構築することができます。
大学
英語などの語学教育用ラボ教室を開設するのにケーブルなしのLANは最適です。
病院
医療機器への電波障害とカルテ情報の漏洩などもっとも安全とセキュリティが必要とされる病院ですが、光無線の場合は医療機器の誤作動もなく、電波と異なり盗聴もされないという利点が高く評価されています。分散する病棟間や診療科の間で医師同士がカルテを交換したり、総合的な治療方法に関する情報交換の観点から需要が増大するものと思われます。

加えて、電波無線を使ったインターネット接続が第三者に利用されやすいという結果が発表されました。情報セキュリティーサービスのラックによると、霞が関、大手町、新宿など都内7箇所のスポットを調査したところ約6割が外部から勝手に使える状態であったとあります。 (8月2日付日本経済新聞)

今後、無線についてもその利用方法が多様化して行くものと思われますが、便利さだけではなく危険性についての認識を高め、場所と目的に適したシステムの導入が促進されるべきではないでしょうか。


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