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03/07/2003
TOPICS-03004-1

<光無線(FSO)のアンケート調査結果:近距離用>
意見および質問に関する回答

○保守管理について

  • 設定もリモートでできるとよい。
  • 遠隔での設定や状態確認、設定値バックアップ管理のため、Config設定部分は選択形式ではなくコマンド入力が使用し易いと考える。
  • 切り分け試験機能
今回の近距離用仕様では、小型低価格を最重要課題として取りまとめました。従って、リモート設定やSNMPについてはオプションとなっております。機器の状態確認と幹線系切り分けは、表示ランプの追加で可能です。

○仕様決定について

  • 100mの距離はそのようにして決めたのか
  • 近距離用として仕様を分けずとも一仕様で1km程度通信可能とし近距離にも使用
光無線装置の場合、通信距離と速度が装置の大きさと価格に大きく反映してきます。そこで、小型低価格での提供を第一に考えて通信速度と距離で仕様を分けました。
  • 100Base-TX, FX, TX/FX両対応の機器等タイプを増やす。コスト増になるか?光ファイバーケーブルインタフェースを具備すればより多くの購入者がいると思う。
低価格での御提供を第一としたためインタフェースは10Base-TXとしました。ご要望が多い場合には、光インタフェースも大きなコスト増とならず実現できます。

天候による通信品質について

  • 天候による通信品質を明確に表現する必要がある。どのくらい耐えられるのか?
  • 天候による影響が不明なので、予備(非常)回線用に使うものなのか
  • 鳥等の障害物により赤外線が遮断だれた時のバックアップ対策を万全にしてほしい。
  • 降雨等の影響において配慮すべき点は?
現在ICSAで行なっている研究実験により、50mm/h以上の強い雨が降った(夏期の夕立など)場合、数秒〜数分間の回線不安定状態に陥ることが確認されています。しかし強雨は一時的なものですので、数分経過すると雨足は弱まり、回線は正常に復旧します。また、大抵の雨は5〜20mm/hがほとんどで、降雨によって回線が不安定になることはほとんどありません。本提案装置の仕様では、東京都内において稼働率99.999%を見込んでおります。

鳥等障害物による遮断の問題ですが、瞬断程度であればネットワークのプロトコルの再送機能(通常TCP/IPが使われます)で不具合は生じませんし、通信品質の低下も感じられません。光路上での長時間の遮断(光路設計上回避できると思われますが)はこの限りではありません。

○機器の設置・運用について

  • 設置時、運用レベルでの技術的用件の有無は?
光無線機器の設置に関しては特に必要ありません。電気配線工事を伴いますからそちらの要件のみです。
  • ランニングコストの有無は?
装置の消費電力(20〜40W程度を想定)料金がランニングコストになるとお考え下さい。
  • 振動に対しての信頼性は?
  • 親局の設置場所が困難かと思われますが?
本提案装置は電柱設置を前提にして、振動や揺れの影響を考慮してビーム拡がり角を設定しています。
  • 推定MTBF、保守の考え方が不明
  • メンテナンス性も導入検討に置ける重要なポイントと思われるが、何か工夫しているか?
装置の耐用年数は、50000〜70000時間を想定しています。
メンテナンスに関しては1年に1〜2回、送受光面の清掃(窓ガラスを乾いた清潔な布などでふき取り、同時に光軸のチェック程度)をお願いしています。しかし実際には時々降る雨などによって汚れは流れてしまい、メンテが全くされないまま10年以上使われている例もあります。
  • 送受光部分の調整を容易にするため本体とは別に設置可能なつくりを考えてほしい。
設置工事費用低減のための工夫は引き続き行なって参ります。

○給電およびシステムについて

  • AC100V、DC−48V、DC+27Vの3電源に対応。
  • 低消費電力、太陽電池使用、中継機能を希望、60V稼動(CATV幹線電力)モデルを希望
機器を低価格でご提供するため最も需要の大きなAC100V電源仕様としましたが、需要に応じて電源の変更も可能となると思います。
  • 1:Nに対応してほしい。
  • 1:Nで使用できればよいが、1対1ではCATVでは利用先がないと思う。
  • FTTHとの接続の場合1対1接続か。1対Nは検討しているか
屋内使用用途の製品には1:N接続のものが既にありますが、屋外仕様での1:Nの実現にはまだまだ技術的に解決しなくては成らない問題が多く残っております。

その他

  • 770MHz双方向CATVの40GHz無線分配システム(総務省/CATV技術協会)との棲み分けは?
40GHz帯域を利用するCATV網デジタル無線分配伝送技術は、総務省の技術試験事務案件としてH12〜15の調査・実証実験が行われていますが、光無線通信はこれら電波との競合メディアではなく、その強みと弱みから相互に補完又は選択されるものと考えております。光無線の強みと弱み関連の情報は、ICSAホームページ等をご参照下さい。
  • 本装置により、集合住宅に棟内改修なしで双方向CATVの導入を期待したいが、放送サービスとしては容量不足のため、同軸(放送)と光(通信)の併用となりコスト高が見込まれる。
  • 安価、小型、高信頼度を要望。CATV信号の伝送ができるものの検討を希望
残念ながら現状では、放送のようなリアルタイムでのストリーム配信を行なうシステムをサポートすることは困難です。今後、ホームサーバの普及と蓄積放送のようなシステムが具体化してくると無線アクセスの利用範囲が拡大できると思います。

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