Question
現在 屋外CCTV設計を実施中ですが(対象距離:1000m)ポールの設計に関し, 御社ホームページ http://www.icsa.gr.jp/activity/index_07_03_gl_3.htm ポール設置の留意点 として、 「風速 60 m/s時、ポールの振れ角は1度以内とすべきである。」 とあるが、この数値について、算出根拠,また、1000mの場合はどのように考えればよいか。
Answer
光無線通信において、光軸のずれは回線品質の劣化を招く恐れがあり、建物の振動や風の影響を受けないように、十分な強度を必要としています。そのために、直置きや壁面設置等においても、固定方法を提示しています。しかしながら、設置の柔軟性から、本ガイダンスではポール設置の場合も可能となるようにガイドラインを示したものです。
ポール設置の場合、ポールの振れ角は光無線通信装置の光軸の変動として影響を受けるため、基本的に影響の度合いが少ない短距離通信(例えば100m以下)に適用する場合のものです。
光の放射指向性や受光面など装置の種類や通信距離により異なり一律に決定は出来ませんが、短距離通信を条件に道路関連の光無線通信実績から最大振れ角を示したもので、現在上記のポール設置は、本条件で設置されており、通信断の影響は無く、ガイドラインの一つとして提示したものです。
また、1000m離れの場合の光無線通信では、長距離通信としてポール設置は適さないと考えています。長距離の場合は、十分な強度を持って設置するとともに、送信パワー、光軸あわせ、受光面、追尾機能等の多様な検討結果とあわせて設置を進めています。