Question
光ファイバーによる有線通信と、光無線通信では、技術的に大きく異なる点はありますか?
Answer
基本となる送信受信技術、システム設計の概念はほぼ同じです。
しかし、安定した閉空間であるファイバーとさまざまな阻害要因のある無線通信では、設計思想に隔たりがあります。すなわち、無線通信では、回線劣化はファイバーに比べて非常に大きい値であり、更に、ファイバーの様に線路長により推定できる回線劣化に比べて、光無線では回線劣化の値が気象条件等により変動します。そのために、その変動分を見込んだシステムマージンを持つ必要があります。
また、無線の場合は回線品質(稼働率と考えても良いです)は、確率的なものになり、光無線の場合は特に地域性が顕著になります。
これらの環境条件下でも、安定な通信路(伝送路)を提供するために、個々には多くの技術が用いられています。