Question
光無線でもある程度までの薄い生地 (例えばレースのカーテン等) であれば通過
(通信) 可能と思われるが、通過率等の規格・基準はあるか?
Answer
当協議会では、霧及び雨等に対する天候依存性や、窓ガラスに対しての通信特性を調査してきましたが、レース等の生地に対しての特性調査は行なっておりません。残念ですが、光無線通信に利用される近赤外線の波長では、そのデータは持っておりません。また、これに対する規格あるいは基準もありません。
生地を通過してくる直進光が、生地を通過する際の減衰に対して、装置の許容レベル以内であれば通信可能かも知れません。但し、私たちの目で見る光は散乱光で、光無線通信では、散乱光は光学系を通して集光できないので、本当に通信できるかどうかは、実際に確認しないと不明です。また、カーテン越しに使用されている例は分かりませんが、すりガラスの窓越しや小さな穴の開いたブラインド越しに使用されている事例はあります。
ご参考までに、インテリア関係のWeb sight では、生地に対する光の透過率や遮光等級などを紹介しているところがあります。しかし、これらは、可視光に対してのデータであり、光無線通信に利用される近赤外と合致するかは保証できません。