Question
@ 照射面積は、虹彩(直径7mm)に対して取るべきか、網膜(直径10μm)で取るべきか。また、パラメーターで拾った面積がそれ以上なら、眼球に至るエネルギーは単純に比例計算で良いのか。
A レーザーの種類(Er:YAG 2094nm, Nd:YAG 1064nm, 半導体 810nm)・照射時間(10sの予定)・ppsによってMPEは変化するか。
※パラメーターをパワーメータに置き換えて回答しています。
Answer
@
直径7mmで取るべきと考えます。虹彩(7mm)を通過したエネルギーが網膜上に焦点を結び、障害を発生させるためです。
また、パワーメータの受光面積が直径7mm以上の場合、比例計算ではなく、円形開口絞りを使用するべきと考えます。ガウス状にエネルギーが分布している場合、中心部分にエネルギーが集中するためです。
A
波長によってMPEは変わります。JIS規格「JIS C 6802:レーザ製品の安全基準」では、波長、露光時間、視角によるMPEが定義されていますので、ご参照下さい。
ちなみに、測定にはパワーメータだけでは不足で、ビームプロファイラ等で光源サイズ(視角)を測定する必要があります。
なお、JIS C 6802では、医用レーザ機器は適用対象外とされております。
安全に関する判断は慎重に行なっていただきますよう、お願いいたします。