世界初の 1:n 100Mbps対応の屋内用光無線LANシステムの発表
1課に1台光無線−なんと10倍スピードアップ−これでオフィスも安心・快適
今回は、ICSAの会員企業である日本ビクター(株)から発表された屋内用光無線LANシステムについて紹介いたします。
■高速インターネット接続もこれで完璧
最近は、テレビのコマーシャルでも「ブロードバンド」という言葉を良く耳にするようになりましたが、沢山の情報を一度に送ることが可能となれば、それだけ私達のネットワーク環境は快適なものとなります。
次に、オフィスや自宅でインターネットに接続した時、パソコンは持って歩けるノート型でもケーブルでつながれていては不便であり、ケーブルで繋ぐ必要がなくなれば、私達の生活環境は更に快適なものとなります。
ここで考えられるのは無線による接続です。現在、無線には電波無線と光無線がありますが、光ファイバ、ADSL、CATV
等の発達により、ビルや家の外までは高速回線で送られてきたデータも、今までの無線通信では建物の中に入った途端にデータは渋滞してしまいます。これでは、どんなに屋外での通信スピードがアップしても、個人のパソコンにまでその進歩が到達することはありません。
そして、もう一つ気になるのはセキュリティです。光無線通信では、無線伝送部分への近赤外線の採用により屋外や隣の部屋への情報漏れがないため、盗聴される心配もありません。こういった環境変化に伴なう社会からの要求に応えるべく、この度安心して使える100Mb/s超高速光無線が実現いたしました。また、家庭で使用されているリモコンと同様のLED(発光ダイオード)を採用しているので、目や人体に対しても非常に安全です。
天井に設置した「ハブ」とパソコンに接続する「ノード」の間で光無線ネットワークを構築する際、一つのハブに対し、5m以内にある複数個のノードに接続することが可能となりました。
つまり、ハブはトンボの眼のように複眼となっているため、一度にいろいろな方向を見ることができるのです。このような一つのポイント(ハブ)と複数のポイント(ノード)とを結ぶ通信形態をポイント・ツー・マルチポイント接続と呼んでいます。今回の発表のようにポイント・ツー・マルチポイント接続で100Mb/sという高速通信が可能となったことは世界初の快挙なのです。