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August 1, 2001
TOPICS-01005

こんな場所でも光無線−離れた場所との利用にメリット

いろいろな切り口から見る「光無線」
今回は、「場所」という視点からお話しいたします。

● 使う場所は?*工場*病院*学校*デパート*ファミレス*普通のオフィス***

工場では、リモコンを使って機械を操作するケースが多く、昔はケーブルでリモートコントロールしていました。但し、ケーブルは面倒さに加え危険性もあります。そこで無線へと移行することになる訳ですが、無線を使うと電波が飛び交います。

ところが工場の敷地内では、溶接機やクレーンといったように機械も大きく電力消費が大きいためモーターからも電磁波が発生します。また、工場内では無人のフォークリフトを動かしたり、人が連絡用に無線を使うケースも多く取り入れられています。ここで、無線の電波とモーターから発生する電磁波が相互に干渉し合い、様々な障害の原因になることが考えられます。

更には、守衛室とのやりとりや別棟の様子を知るために利用することもあるでしょう。
こういった比較的広い場所における通信の手段としても「光無線」は有効であると言えます。

● 有線は列車、電波無線は車、光無線は飛行機

ここで、再度、有線と電波無線と光無線の比較をしてみましょう。

項目 有線 電波無線 光無線
モバイル性 × 携帯できない 携帯に最適 持ち運び可
実効速度 速度保持可 半減する 有線と同等
通信品質 安定している 安定性がない 安定している
電波干渉 干渉なし × 干渉あり 干渉なし
セキュリティ 盗聴不可 暗号化が必要 盗聴不可
電磁波障害 影響なし × 障害あり 影響なし
  • 有線は、携帯することを考えなければ最も安定した通信手段である。
  • 電波無線は、どこにでも持って歩くことが出来るというメリットがある。
  • 光無線は、携帯には適さないが、セキュリティ上最も安全な無線通信手段であり、電磁波の影響も受けないことから、使う目的と場所を正しく理解すれば、簡便にしかも安心して利用できる。
「ひかり」 は 「のぞみ」

電波は壁などにぶつかると反射するので、反射した電波の干渉を受けてエラーが発生したり、通信距離によっては弱くなるため切れることがあります。通信が切れてしまうと再送を行なうため、通信速度は遅くなります。従って、電波無線は速度11Mbpsと言っても、実際は5〜6Mbpsのスピードで通信が行なわれているのが現状です。その点、光無線は80〜90%の実効速度が出るため、無駄がありません。光軸が合った時点で最高のスピードが確保出来ます。

実効速度の比較: 光無線はのぞみ、電波無線はこだま




<イメージ図>(ASCII network PRO September 2000 より抜粋)

● こんな場所でも光無線 

光無線は、携帯電話ほどモバイル性には優れていないので、屋外で持ち歩いて使うことには適していませんが、電波無線は通信の質が不安定で、おしゃべりには良くても、重要なデータを送る訳には行きません。その点、光無線は一定のビル内で携帯端末として利用するには最適です。

工    場 情報過密状態でも正しく操作/電磁波の影響なし
病    院 病室を回診しながら患者さんのカルテを読み込み/カルテに書き込み
学    校 教室のレイアウト変更が簡単/大学では研究室の精密機器にも影響なし
デパート 売上情報、売り場情報を双方向で送受信
ファミレス 注文データを携帯端末から送ることでリアルな売上計上
普通のオフィス ノートPCに組み込み自席でも会議室でも自由度の高い使い方

<教室にて> <親機と子機>
通信の世界においては、電波干渉や電磁波障害の問題とセキュリティは、どちらも関心の高い点です。このどちらにも苦慮することなく、速度も確保、コストも安い「光無線」、考えるのはレイアウトと使い方だけです。

「こんな場所でも使える!」というアイデアがありましたら、是非とも ICSAにお寄せ下さい。

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