こんな場所でも光無線−離れた場所との利用にメリット
いろいろな切り口から見る「光無線」
今回は、「場所」という視点からお話しいたします。
● 使う場所は?*工場*病院*学校*デパート*ファミレス*普通のオフィス***
工場では、リモコンを使って機械を操作するケースが多く、昔はケーブルでリモートコントロールしていました。但し、ケーブルは面倒さに加え危険性もあります。そこで無線へと移行することになる訳ですが、無線を使うと電波が飛び交います。
ところが工場の敷地内では、溶接機やクレーンといったように機械も大きく電力消費が大きいためモーターからも電磁波が発生します。また、工場内では無人のフォークリフトを動かしたり、人が連絡用に無線を使うケースも多く取り入れられています。ここで、無線の電波とモーターから発生する電磁波が相互に干渉し合い、様々な障害の原因になることが考えられます。
更には、守衛室とのやりとりや別棟の様子を知るために利用することもあるでしょう。 |
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こういった比較的広い場所における通信の手段としても「光無線」は有効であると言えます。 |
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● 有線は列車、電波無線は車、光無線は飛行機
ここで、再度、有線と電波無線と光無線の比較をしてみましょう。
項目 |
有線 |
電波無線 |
光無線 |
モバイル性 |
× 携帯できない |
◎ 携帯に最適 |
○ 持ち運び可 |
実効速度 |
◎ 速度保持可 |
△ 半減する |
◎ 有線と同等 |
通信品質 |
◎ 安定している |
△ 安定性がない |
◎ 安定している |
電波干渉 |
◎ 干渉なし |
× 干渉あり |
◎ 干渉なし |
セキュリティ |
◎ 盗聴不可 |
△ 暗号化が必要 |
◎ 盗聴不可 |
電磁波障害 |
◎ 影響なし |
× 障害あり |
◎ 影響なし |
光無線は、携帯電話ほどモバイル性には優れていないので、屋外で持ち歩いて使うことには適していませんが、電波無線は通信の質が不安定で、おしゃべりには良くても、重要なデータを送る訳には行きません。その点、光無線は一定のビル内で携帯端末として利用するには最適です。