■ VHSビデオの開発は1976年でした
日本ビクターといえば、犬のマークやビデオデッキやテレビ、オーディオなどのAVメーカーというイメージを持っている方も多いと思います。
みなさんが良くご存じの「VHSビデオ」、この「VHS方式」を1976年に開発したのがビクターです。
現在ではこれらで培った技術力をもとに、AV機器の枠を越えた最先端のデジタル&ネットワーク商品を開発しています。 |
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現在では、デジタルデータの記録が可能な「D-VHSデジタルハイビジョンビデオ」をはじめ、S-VHSとハードディスクを組み合わせた「ハイブリッドレコーダー」、「デジタルビデオカメラ」、「デジタルスチルカメラ」、「モバイルPC」、などブロードバンド時代を意識した、様々なデジタル機器を商品化しています。
■ 技術力・開発力を光無線システムに
それでは、ビクターの技術力・開発力が活きている「光無線LANシステム」について紹介します。
近赤外線を利用した光無線システムは、1989年より事業を開始し、様々な商品を開発してきました。
★ 先ず、光無線はどのような所に使われているでしょう?
テレビやビデオ、エアコンの「リモコン」、ノートパソコンやPDAをつなぐ「IrDA」、自動ドアなど入退出の「センサー」など用途は様々です。最近では鍵やカーナビの光ビーコンなどでも利用されています。
★ では何故、「ビクターが光無線を?」と思われた方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
それは、今後さまざまな情報データがネットワークを通して流れ、さまざまな機器がネットワークに接続されてきます。そのときに求められるネットワークとは、「誰にでも簡単に」「ストレスを感じないスピードで」「安全でセキュリティ性の高い」ネットワークではないでしょうか?また機器が増えることによるケーブルの増大も問題ですね。これらを実現する次世代ネットワークの一つの方法として光無線システムが考えられています。高速でセキュリティ性の高い光無線方式は、通常のデータ通信のみに止まらず、データ量の多い映像や音声の通信にも利用でき今後のブロードバンドネットワークには最適なのです。
1993年には、PCとプリンター間を無線でつなぐ赤外線プリンターバッファ「OA-M77」「OA-J77」を開発。
光無線方式の特性を生かして、当時主流であった特定省電力方式の製品と比べ、実に16倍の高速通信を実現していました。といっても76.8Kbps、今となってはちょっと物足りないスピードですね。 |
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1995年には世界で初めてPoint to Multipoint型 10Mb/sの光無線LANシステムを開発。((株)NTTデータ共同開発)
光無線LAN 10Mb/sの時代はここから始まっているのです。
アクセスポイントを天井に取りつける設置方法や、複数台の無線端末を接続するプロトコル、自動光軸調整機能など、以後光無線LANシステムを構築する上では欠かせない新しい技術を開発しました。 |
2000年には100Mb/sのPoint to Point型ビル間光無線LANシステムを発売。光無線方式の最大の特徴である高速100Mb/sを実現し300m離れた場所まで通信できるので、今までケーブル敷設が困難だった河川、鉄道、公道など挟む建物間の通信や、広い敷地を持つ工場、大学などの点在する建物間の通信を簡単に接続することが可能になりました。
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当ホームページでも紹介いたしましたが:
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2001年、世界に先駆けてPoint to Multipoint型の100Mb/s光無線LANシステムを開発。 100Mb/sの光無線LANの開発により無線LANの世界もブロードバンドの時代が始まりました。 |
光無線システムは現在、企業や学校など様々な環境で利用されてきています。オフィスや教室、ビル間での通信などビジネス用途で利用されています。このような、長年培ってきたノウハウと最先端の技術力を結集し「もっと早く」「もっと小さく」「もっと使いやすい」ネットワークを構築していきます。
また、今話題のADSLやFTTHなどブロードバンドネットワークが一般家庭へ普及することにより、今までのビジネス環境とは異なった利用環境に合わせた通信システムが必要になります。AV機器とコンピュータが同じネットワークでつながっているかもしれません。そのときには、更に進化した光無線システムで、ワイヤレスネットワークの環境を構築していきます。
日本ビクターのホームページ http://www.jvc-victor.co.jp/
光無線LAN製品のホームページ http://www.jvc-victor.co.jp/pro/lan/index.html