09/25/2006 |
目次 |
ICSA安全ガイドライン-簡易版 |
3 装置のクラス分け
3.1 クラス分けについての解説
(1)クラス1
合理的に予測できる運転条件下において安全であるレーザ。この条件には、使用者がビーム光路上で光学器具を使用する場合を含む。
(2)クラス1M
合理的に予測できる運転条件下において安全であり、302.5 nm〜4 000 nmの波長範囲の光を放出するレーザ。しかし、使用者がビーム光路上で光学器具を使用する場合には、危険となり得る。危険な状況には、次の二つの場合が該当する。
a) |
発散ビームを集光する(又は平行にする)ために、光源から100 mm以内に光学部品を置く場合 |
b) |
表3−1に規定する放射照度又は放射露光の測定に対する限界開口よりも大きな直径をもつ平行ビームの場合 |
(3)クラス2
まばたきを含む回避行動によって目が保護される400nm〜700 nmの波長範囲の可視光を放出するレーザ。この回避行動により、光学器具の使用を含めた合理的に予測できる運転条件下において十分に目が保護される。
(4)クラス2M
まばたきを含む回避行動によって目が保護される400 nm〜700 nmの波長範囲の可視光を放出するレーザ。しかしながら、使用者がビーム光路上で光学器具を使用する場合には、レーザ光の観察が危険となり得る。
a) |
発散ビームを集光する(又は平行にする)ために、光源から100 mm以内に光学部品を置く場合 |
b) |
表3−1に規定する放射照度又は放射露光の測定に対する限界開口よりも大きな直径をもった平行ビームの場合 |
(5)クラス3R
光路上で直接ビームを観察することは潜在的に危険であるが、その危険性はクラス3Bレーザよりも低く、302.5 nm〜106 nmまでの波長範囲でビームを放出するレーザ。このクラスのレーザでは、製造に対する要求及び使用者に対する規制対策が、クラス3Bレーザに比べて緩和されている。被ばく放出限界は、400 nm〜700 nmの波長範囲では、クラス2のAELの5倍以内であり、他の波長に対しては、クラス1のAELの5倍以内である。
(6)クラス3B
直接のビーム露光が通常危険となるレーザ。 拡散反射の観察は、通常安全である[JIS C 6802の12.5.2 c]の備考参照]。
(7)クラス4
危険な拡散反射を引き起こし得るレーザ。これらは、皮膚損傷を起こすだけでなく、火災発生の危険もあり得る。これらの使用には細心の注意が必要である。