09/25/2006 |
目次 |
ICSA安全ガイドライン-簡易版 |
3 装置のクラス分け(続き)
3.8 クラスの決定(クラス分けフロー)
クラスの決定は、JIS C 6802 (2004)に基づき行われる。(図3−9)
レーザ製品は、製造後のあらゆる時点において動作可能な放射パワーと波長のすべての組合せを考慮して、クラス分けをしなければならない。この手続きによって、適切なクラスに割り当てられる。
(1)AEL算出
光無線装置では、レーザ放射は繰返しパルス又は変調光となるため、出力パワーの測定に対する要求事項は次に述べるa)〜c)の3項目あり、その中で最も厳しいものを用いて適切にAELを決定しなければならない。
a) |
パルス列内のどの単一パルスからの露光も、単一パルスに対するAELを超えてはならない。パルス幅の異なるパルスを含む場合、同じパワーの単一パルスでも持続時間が長い単一パルスの結果を選択し、その露光時間を適用する。(より厳しい条件となる) |
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図3−5 単一パルスによる要求 |
b) |
放出持続時間Tのパルス列の平均パワーは、放出持続時間Tの単一パルスに対して、規定したAELに対応するパワーを超えてはならない。光無線装置の場合、放出持続時間Tは100秒となる。露光時間をt=100秒としてAELを求める。 |
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図3−6 平均露光による要求 |
c) |
パルス列内のパルスの平均パルスエネルギーは、単一パルスのAELに補正係数C5を乗じた値を超えてはならない。振幅が変化する繰返しパルスが使用される場合には、それぞれの振幅をもつパルスごと、及びパルス列全体に対しての評価を行う。 |
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図3−7 複数パルスによる要求 |
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AELtrain = AELsingle×C5 |
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AELtrainは、パルス列中の任意の単一パルスに対するAEL
AELsingleは、単一パルスに対するAEL
C5 = N -0.25 |
表3−2 Nを決定する持続時間
波長 |
Nを決定する持続時間 |
400 nm〜1400 nm |
T2又は適用する時間基準(=100秒)のうちどちらか短い方 |
> 1400 nm |
10秒 |
複数のパルスがTi 時間(表3-3参照)内に現れる場合には、それらのパルス群を単一パルスとみなしてNを決定する。また、個々のパルスのエネルギーを加算してTi のAELと比較する。 ただし、個々のパルス持続時間は10-9秒よりも長いことが条件である。
図3−8 Nの決定
表3−3 単一パルスとみなすパルス群の時間幅Ti
波長λ(nm) |
Ti(s) |
400 <λ<1050 |
18×10-6 |
1050<λ<1400 |
50×10-6 |
1400<λ<1500 |
10-3 |
1500<λ<1800 |
10 |
1800<λ<2600 |
10-3 |
2600<λ<106 |
10-7 |
図3−9 クラス分け決定フロー