09/25/2006 |
目次 |
ICSA安全ガイドライン-簡易版 |
4 設置
4.1 区域別の設置条件
(1)非制御区域
不特定多数の人々が制限なく立入ることが可能な区域。無条件での許容アクセスレベルは1である。条件を与えることによって、アクセスレベル1Mまたは3Rの使用が可能となる。
(2)制御区域
限られた人(レーザ安全教育を受けていない人も含まれる)のみ立入ることの出来る区域。無条件での許容アクセスレベルは、1および1Mである。条件を与えることによって、アクセスレベル3Rの使用が可能となる。
(3)管理区域
適切なレーザ安全教育を受け、権限が与えられた者以外は立入れない区域。無条件での許容アクセスレベルは、1、1M、3Rである。条件を与えることによって、アクセスレベル3Bまたは4の使用が可能となる。
(4)非アクセス空間
通常は人が位置することが出来ない空間。ただし飛行物体の進入は可能。許容アクセスレベルは、1、1M、3Rである。
注) 送信機からの公称障害領域(NHZ)が航行可能空域と重なる場合には届出が必要。
図4−1 オフィスビルでの区域分類
図4−2 居住区域での区域分類
図4−3 屋外の区域分類例
表4−1 製品種類とアクセスレベルに対する制限
設置場所の形態 |
許容製品分類と設置条件 |
許容アクセスレベル |
非制御区域 |
クラス1 制限なし
クラス1M 制限あり
クラス3R 制限あり |
1 |
制限区域 |
クラス1, 1M 制限なし
クラス3R 制限あり |
1, 1M |
管理区域 |
クラス1, 1M, 3R 制限なし
クラス3B, 4 制限あり |
1, 1M, 3R |
非アクセス空間 |
適用なし |
1, 1M, 3R |
4.2 オートパワーリダクション機構(APR)のある製品の設置
APRは、被ばくの可能性のある人の立ち入りがあった際に、被ばくし得るパワーを低減させる機能であり、製造業者により光無線通信装置に対して付加される機能である。この機能は製品のクラス分けおよびアクセスレベルに影響を与え得るものであり、該当する製品の設置の際は、製造業者により定められた手順、指示に厳格に従うこと。
4.3 設置付加保護システム(IPS)の導入
IPSは、制限区域または管理区域において、被ばくの可能性のある人の立ち入りがあった際に、被ばくし得るパワーを低減させる機能であり、APRと異なり、設置業者または運用組織により付加される機能である。この機能は設置場所に対して設置できる製品クラスの制限に影響を与えるが、製品のクラス分けに影響を与えることはできない。