JPC関西特別講演会(新研究会発足記念) -アグリ・バイオ分野における光技術応用新産業の創造を目指して- 開催結果の報告

概要

JPC関西は、傘下に新たな研究会「アグリバイオフォトニクス産業化研究会(略称;ABPI研)を設立したのを機会に、9月28日(月)大阪商工会議所にて特別講演会を開催しましたので、その結果の概要を報告いたします。

地球規模での食糧およびエネルギー危機、食の安全・安定供給、高齢化社会への対応など、社会的ニーズにマッチングした産業の育成が急務であるとの考えに立ち、アグリやバイオ分野における植物工場やバイオマス育成、さらには薬用生物育成等、光技術を駆使した新たな産業の創造の可能性を追求していくことを趣旨として、本講演会が開催された。 冒頭、JPC関西特別顧問の名古屋大学天野浩教授からの特別メッセージが公開され、まさしく本講演会の意義やABPI研の目指すべきところをご指導いただいた。続いて、JPC関西の中井貞雄支部長及び近畿経済産業局地域経済部次長の玉野直毅様より挨拶があり、関西を光技術・フォトニクスで活性化させることなど、JPC関西やABPI研に期待するところが述べられた。 その後、大阪大学の赤松史光教授(ABPI研委員長)より「光合成のための理想的な光源としてのレーザーを探求する」と題して基調講演、大阪府立大学の岡澤敦司准教授(ABPI研副委員長)の「光技術を用いた植物による有用物質生産」と題しての特別講演、可視光半導体レーザー応用専門委員会の石野正人委員長より「レーザー照明の最新動向と異分野展開」、さらには株式会社ヴァロールの山下和貴社長よりLEDを用いた先進植物工場(スナゴケの育成による緑化事業)の講演があった。内容については省略するが、各講演に対して会場から質問や意見が活発に交わされ、この分野における関心の深さや意気込みが感じられた。 クロージングとして、JPC関西の山本和久運営委員長から、ABPI研について関西地域トライアングル構想が提唱されて講演会は終了し、メインイベントの懇親会へと移って行った。懇親会は、狭い場所に多くの方々が密集した状態となり、短時間ながらも参加者間で熱気ある交流が繰り広げられた。

最後に、参加いただいた方々の貴重なアンケートの集約結果を速報する。講演については概ね高い評価であったが、運営面では配布資料や机の不備が指摘された。また今後について、農業就業者の話や工場見学会などに加えて、技術マッチングの機会などの要望もあった。参考にさせていただき、今後の活動の改善や取組みに反映させる所存です。

日時

9月28日(月)

場所

大阪商工会議所

JPC関係の会員 ※ 一般参加者 講師・来賓・事務局 参加者合計 注記事項
講演会 28 41 21 90 アンケート回収;58件
懇親会 26 20 20 66 挨拶者・講師は全員参加
〃参加率 93% 49% 95% 73%

※;JPC関西、ABPI研及びJPCの会員

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