活動
「光応用植物工場・バイオマス生産の基礎からビジネス展開へ(第2回)」
概要
日頃は、日本フォトニクス協議会 JPC関西の活動にご協力頂き、誠にありがとうございます。昨今活気づくアグリやバイオ分野において、植物育成に欠かせない光技術を駆使した新たな産業創造の可能性を追求していく目的で、昨年9月、JPC関西の傘下に「アグリバイオフォトニクス産業化研究会」を設立しました。本研究会は、ノーベル物理学賞受賞の天野浩教授にJPC関西特別顧問としてご支援いただき、アグリやバイオ分野における、植物工場やバイオマス育成、さらには薬用生物育成等、光技術を駆使した新たな産業創造に向け、活動して参ります。この機会を利用して、昨年7月に表記セミナーを開催しましたところ大変好評でしたので、第3講座を追加し会場を大阪駅前に移して、第2回を開催することといたしました。アグリバイオフォトニクス分野の新たなビジネス展開の一助としてご活用頂きたく、関係者の方々の積極的なご参加を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。
日時
2016年3月9日(水)13時00分~17時30分 (17時30分~18時00分;名刺交換会)
場所
大阪駅前第1ビル11F 神戸大学学友会大阪クラブ セミナールーム
主催
特定非営利活動法人日本フォトニクス協議会 JPC関西協賛
協力:レーザー学会「第一次産業へのレーザー応用」専門委員会 オプトロニクス社プログラム
平成28年3月9日(水)13時00分から
大阪駅前第1ビル11F 神戸大学学友会大阪クラブ セミナールーム
※受付開始=12:30~
【第1講座】13:00~14:30(90分)
テーマ:植物バイオテクノロジーの基礎と最新応用動向
講師: 大阪府立大学 岡澤 敦司 准教授
(プロフィール)
1997年5月 京都大学大学院農芸化学専攻博士課程中退
1997年6月 大阪大学工学部応用生物工学科助手
2012年4月 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科准教授 博士(農学)
2010年 第7回日本農芸化学会研究企画賞
2010年 植物化学調節学会奨励賞
講座要旨
近年,植物工場が注目されている。植物工場では,環境を任意に制御できるため、従来の農業では不可能であった新しい生産システムの確立が期待される。本講座では、植物科学の観点から、植物バイオテクノロジーの植物工場への応用を論じる。まず、植物工場での物質生産のために知っておくべき植物の生育と光などの環境との関係について基礎的な知識を概説する.さらに、高度な生産システムのために活用が期待される植物バイオテクノロジーの基礎知識を解説する。最後に、植物工場への植物バイオテクノロジーの最新応用動向を紹介し、この分野の将来展望を考える。
講座目次
1.植物の生育
1-1 植物の生育に必須な因子
1-2 光合成の基礎知識
1-3 植物の光に対する応答
1-4 植物バイオマスの基礎知識
1-5 植物が作る有用物質
2.植物バイオテクノロジーの基礎
2-1 遺伝子と生物の関係
2-2 植物バイオテクノロジーとは
2-3 植物バイオテクノロジーの歴史
2-4 遺伝子組換え作物の現状
2-5 植物バイオテクノロジーの新技術
3.植物工場と植物バイオテクノロジー
3-1 植物工場の歴史と現状
3-2 植物工場における医薬品の製造
3-3 植物工場における機能性食品の生産
3-4 植物工場における有用物質の生産
3-5 植物工場におけるバイオテクノロジーの利用と展望
【休憩】14:30~14:45(15分)
【第2講座】 14:45~16:05(80分)
テーマ;光の基礎と植物工場ビジネスの課題と展望
講師;豊田産業株式会社 代表取締役社長 豊田 周平 氏
(プロフィール)
1983年3月 大阪大学大学院基礎工学研究科物性学修士修了
1983年4月〜2003年7月 日本ガイシ株式会社 研究開発本部/電子部品事業部
(途中5年間、北米のCrystal Technology Inc.及びOptobahn Corporation, CTO)
2003年7月〜2010年3月 Liaison Works 代表コンサルタント
2010年6月〜現在 豊田産業株式会社 代表取締役
(独)中小企業基盤整備機構中部支部 新連携・農商工連携プロジェクトマネージャ
(一社)大阪ビルディング協会、中小ビル経営者研究会 幹事、
プロパティマネージメント研究会
NPO法人日本フォトニクス協議会 理事 関西支部運営副委員長
レーザー学会レーザー照明ディスプレイ専門委員会 アドバイザー
可視光LD応用コンソーシアム アドバイザー
講座要旨
近年,植物工場が注目されている。植物の育成には「光」が必須で、近年はLED光源等の新光源が省エネ、長寿命であるため、導入が進んでいる。一方、植物育成に最適な光条件(波長、光量、照射量)はまだ研究の途上にある。
本講座では、植物育成に必須の「光」についての基礎的な知識と知っておかねばならない光の特性の概説を行い、植物工場を実現するための技術、コスト要因、市場などについて事業化の観点から解説を行う。
講座目次
1. 光の基礎
1.1. 波長、エネルギー、良く使われる単位について
1.2. 太陽光と人工光
1.3. 光源の種類とその特徴: 白熱球、蛍光灯、放電灯、LED、レーザー等
1.4. 植物と光
2. 植物工場の例
2.1. 植物工場の事例紹介
3. 事業性
3.1. 市場性
3.2. 設備投資、ランニングコスト
【休憩】16:05~16:20(15分)
【第3講座】 16;20~17:30(70分)
テーマ;植物工場の実践的アプローチ -完全人工光型植物工場の設計について-
講師;大阪府立大学 地域連携研究機構 統括コーディネーター 藤 寛 氏
(プロフィール)
1984年3月 広島大学大学院環境科学研究科修士課程修了
1984年4月〜2015年9月 シャープ株式会社中央研究所~基盤技術研究所
(1898年~2001年 通商産業省工業技術院産業技術融合領域研究所)
(2008年~2014年 イチゴ・レタス等の完全人工光型植物工場の研究開発)
2015年10月〜現在 大阪府立大学地域連携研究機構
レーザー学会第1次産業応用専門委員会副主査
応用物理学会微小光学研究会実行委員
日本フォトニクス協議会関西支部運営委員
アグリバイオフォトニクス産業化研究会事務局 など
講座要旨
植物工場ブームの再来から数年経つが、未だに安定した産業には育っておらず、確固たる市場は存在していない。TPPの進展が期待される中、日本型新規農業の星として輝くためのアプローチを探りたい。本講座では、完全人工光型植物工場が抱える問題点をはじめ、事業目標の設定から工場設計例、採算性の検討まで、なるべく具体例を取り上げて事業確立の可能性を論じ、加えて今後の光技術の活用について述べる。
講座目次
1.植物工場が抱える問題
2.目標設定
2.1 市場、栽培品目(葉菜、果菜、根菜、薬草)
2.2 価格設定、生産量
2.3 売上、利益、投資回収
3.バリューチェーン
3.1 作物生産事業
3.2 プラントエンジニアリング・メンテナンス事業、サプライ事業
4.工場設計
4.1 生産から出荷に必要な設備と技術
4.2 工場設計例とテストプラント
5.コスト試算例、事業計画例
5.1 葉菜類
5.2 果菜類
6.今後の技術課題と光技術への期待
【名刺交換会】 17:30~18:00(30分)
セミナールームにて講師と名刺交換など
申し込み
お申し込み先 JPC関西事務局
FAX; 06-4963-3809
e-mail ; jpckansai@j-photonics.org
料金
一般;18,000円/一人
JPC関西、ABPI研会員(2016/1/1時点);14,000円/一人
(法人会員は二人目以降 12,000円/一人)
定員
20名(事前登録制) ※定員になり次第〆切
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