TOPICS協議会光無線LINK集LibraryQandA
03/11/2005
屋外光無線通信システム導入ガイドライン-コンパクト版
  はじめに   
第1章 屋外光無線の概要 第2章 利用事例 第3章 伝送品質 第4章 設置
第5章 インタフェース 第6章 レーザ・LEDの安全 補足 I カタログ仕様 補足II 推奨MIB

第4章  設置

4.1 設置の留意点

光無線装置の伝送品質を確保し、かつ安全に使用するための設置の留意点を示す。

(1) 一般的な留意点

・ 背景光 : 東西方向の設置は、太陽光およびその反射光の入射による通信障害に注意する。
・ 光波減衰 : 窓ガラス越しの通信は、透過時の減衰に伴う伝送マージンの低下に注意する。
・ 光路ゆらぎ : 排気口、煙突等の直近での使用は、蒸気や熱気による"ゆらぎ"に注意する。
・ 鳥の飛来 : 装置前面に鳥の止まるスペースを設けない。または鳥避けの器具を設置する。
・ 複数台の設置 : 装置同士の視野角が重なる場合には混信の可能性があるのでメーカに相談する。
・ 建築基準法 : 建物に設置する場合、建築基準法に沿った工事をすること。
・ PL法 : 装置が落下する危険性がある場合、落下防止処置を講ずること。(特に建物の外壁面については十分な落下防止処置を講ずること)
・ 目の安全対策 : 安全規格(IEC60825)等に準じて管理レベルを決めること。(詳しくは、「第6章 レーザ・LEDの安全に関して」を参照のこと)
・ フード : 太陽光、雨、雪が直接装置に当たる場所ではフード等を使用する。
・ 振動 : 周囲に装置を振動させる機器が無い場所に設置する。
・ 耐風速 : 風速60m/sを目安として設置する。

(2) 設置方法別の留意点

ア) 直置き設置

  • 架台はアンカー等で転倒防止策を講ずる。アンカーを打つ場合は防水機能が損なわれないようにし、定期防水工事による移設を考慮する。

イ) 吊り下げ設置

  • 鉄骨等の軒は降雪あるいは温度変化による変形を考慮する。
  • 軒先からの雨垂れの影響を考慮する。

ウ) 柵跨ぎ設置

  • 柵の強度を十分確認する。(屋上等の手すりは、強度が確保できないため設置しない)
  • 重心位置が柵内(建屋内)になるようにし、建屋の壁面より外へははみ出さないようにする。
  • 公道にはみ出さないようにする。

エ) 窓越し設置

  • 窓ガラスの種類によっては光ビームを大きく減衰させるものがあるため注意が必要である。
  • 結露があると光ビームの減衰が大きくなるので、温風吹きつけなどが必要な場合がある。
  • 装置とガラス面の角度により、自装置の反射光の入射や透過する光ビームを大きく減衰させる場合があるので注意が必要である。

オ) ポール設置

  • ポールは、装置を設置した上で、建物の振動、風の影響が無いよう十分な強度な必要である。

4.2 施工事例

   

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